どうも~。当ブログをご覧いただいいている、そこのあなた!いつも見ていただき、ありがとうございます。担当のSW-challengeで~す。
今回は診療報酬実務能力試験の53、55回の入院のポイントと注意算定についてご紹介します。👏
それでは、いってみましょう。(^-^)/
目次
注意事項!
今回も森岡先生の過去問と医学通信社の過去問を参考にしています。
また、点数は2022年の物です。来年は改定年なのでそれ以降に参考にされる方はご注意ください。
53回の解説!🌸
まずは53回からみていきます。
令和2年10月のレセプトを作ろう!
病院、患者情報!✏
まずは病院情報を算定に必要な情報をみていきます。
急一般1、録管1、医師事務1(25の1)、急25上、環境、安全2、感向1、感指、患サポ、デ提2、3級地、食堂加算
常勤の薬剤師
検体検査加算Ⅱ
CT(64列以上のマルチスライス型の機器、その他)
病理診断科加算1
悪性腫瘍病理組織標本加算
輸管Ⅱ
続いて患者情報!
昭和37年6月11日生まれの会社員の男性。
令和2年10月22日の外来にて他のクリニックで目の治療を受けていたが複視症状で紹介された。
そのときにMRIを実施し、目に腫瘍があり手術、入院が必要。
外来にてMRI(コンピューター断層診断料)、判血、生Ⅰ、判免を算定済み!
病名は右眼窩内腫瘍(主)、開始日は令和2年10月22日。
入院日:10月28、29、30、31日です。
29日に手術を実施!
食事:普通食です。
28日は昼食からなので2回、29日は禁食なので0回、30日は夕食からなので1回、31日は何も書いてませんが3回となります。
ここからはポイントを見ていきます。☺
入院料は1日目と2日目以降と分ける!
2日目以降も算定できる場合はその都度2日目以降も一緒に書いたり、欄外の○をつけながら同時にすることでスピードが上がります。
今回は珍しく、毎回出やすい臨修が出ていなかった回です。
13コード、肺予(弾性ストッキング)と薬管2!
今回も肺予として弾性ストッキングが手術の中で書いてあるので取れます。
そしてこちらもいつも出ている薬管2が出ました。
薬剤師からの指導の管理料です。
今回も特に指導の所に何も薬名はないので2となります。
日付を忘れずに書きましょう!
【薬管2】28日 325×1
33コード!点滴!
手術の29日の点滴は点滴の実施料は取れませんが、薬剤は取れます。
30日31日は手術の翌日以降なので点滴の実施料、薬剤ともに取れます。(今回はすべて500mL以上です。)
薬剤の計算方法は五捨五入です。
40コード処置
今回は該当する処置がありません。
50コート手術、麻酔、輸血!
今回は右眼窩内腫瘍摘出術(深在性)とナビゲーションによる手術支援機械使用の加算があります。
こんな感じに書きます。
眼窩内腫瘍摘出術(深在性)(右)29日 45230×1
画像等手術支援加算「1」2000×1
※画像等手術支援加算はナビゲーションによる手術支援機械使用などの加算
麻酔!
そして今回は仰臥位と書いてあり、閉麻の参考ページを見ると眼窩内腫瘍摘出術は特に注意する手術とは書いてないことから5を取ります。特に麻酔の困難な患者とは書かれていないのでロとなります。
また、麻酔時間は9時45分から0時45分で2時間以上なので所定の点数と追加時間の計算も必要となります。
書き方は
閉鎖循環式全身麻酔「5」ロ(3時間)29日 7200×1
※2時間の所定点数は6000点、追加時間は1200点(30分ごとに600点が追加されるので今回は1時間なので×2をします。)の合計をした点数です。
また、手術前後に麻酔の先生による回診などがあるので麻酔管理1が取れます。
今回も酸素をしながら手術をしますので酸素代は必要となります。
計算方法は別のブログを見てくださいね。
手術薬剤はけっこう大きな値になることも多く間違えずに計算しましょう。(薬剤は五捨五入です。)
今回は手術前処置の薬剤、手術機材はありません。
輸血!
今回は輸血をしています。その説明は注意算定についてで書きます。
60コード!検査、病理
30日はT-BilからALTまでの検査は10個以上あり、そして入院初回加算として20点プラスの126点になります。(コメントも必要です。)
28、30、31日の末梢血液一般、像(自動機械法)、CRPがありますので取り忘れにご注意を!!
29日の呼吸心拍監視や経皮的動脈血酸素飽和度測定は検査ですが、閉麻があるため算定不可です。
ただし、30日の閉麻の翌日にも呼吸心拍監視はやっていますが、それは取れます。
書き方は
呼吸心拍監視「2」イ10/30 150×1
※2のイは3時以上7日以内の略です。
※開始した日付も必要です。
外来で判断料を算定済みのコメントが必要です。必ず検査の最後にコメントを書きます。
今回は病理もありますがそれについては注意算定についてで書きます。
70コード!画像
28日に頭部エックス線2方向をされています。
また、29日にCTが一回目って書いてますが、外来にてMRIをされています。
なのでCTが一回目でもその前にMRIをしていますので二回目以降の算定を見ないといけません。(初回と二回目以降の点数は違います。)
書き方は
CTイ(2)(2回目以降)【電画】29日 920×1
※イ(2)は64列以上のマルチスライス型の機器、その他の略です。
※CT二回目以降の点数は800点、電画が120点です。
もちろん外来でMRIをしていることはコンピューター断層診断料は外来でやっていますので、70コードの最後に「外来にてコンピューター断層診断料を算定済み」のコメントが必要です。
注意算定について!🌱
ここからは注意算定についてご紹介します。
輸血の算定(50コード)!
まずは29日の手術の日に行われた輸血の算定方法を説明します。
輸血には他に種類がありますが、今回は自己血輸血(液状保存)です。(必ず種類があっているのかを確かめた上で書きます。)
自己血輸血(液状保存)は200mL1袋ごとで750点です。
今回は200mL1袋となっているので書き方は
自己血輸血(液状保存)200mL1袋 750×1
輸管Ⅱ 110×1
※輸管Ⅱは輸血管理2の加算の略です。
病理(60コード)
今回は病理も注意算定の1つです。
29日の手術中に摘出した眼窩内腫瘍の病理です。(今回はの眼窩内腫瘍の1臓器)
この病理標本組織は60コードになります。
今回の手術中の病理検査は病理標本作製(T-M)と術中迅速病理標本作製(T-M/OP)があります。
また、今回は判断料が必要です。
書き方はこんな感じになります。
T-M/OP 1990×1
T-M(組織切片)1臓器(眼窩内腫瘍) 860×1
【判組診】、【病管1】 640×1
※【判組診】、【病管1】が判断料です。2つあるので注意しましょう。
続いて、55回の入院の解説です。📖
令和3年10月のレセプトを作ろう!
病院、患者情報!✏
まずは病院情報を算定に必要な情報をみていきます。
急一般1、臨修(協力型)、録管1、医師事務1(25の1)、急25上、環境、安全2、感向2、感 連、患サポ、デ提2、1級地、食堂加算
常勤の薬剤師
検体検査加算Ⅱ
CT(16列以上64列未満マルチスライス型・その他)
続いて患者情報!
昭和31年6月6日生まれの会社員の男性。
令和3年10月15日の外来にて他のクリニックで鼻の治療を受けていたが症状悪化で紹介された。
そのときにMRIを実施し、鼻に腫瘍があり手術、入院が必要。
外来にてMRI(コンピューター断層診断料)、判血、生Ⅰ、判免などを算定済み!
病名は右鼻副鼻腔腫瘍(主)、開始日は令和3年10月15日。
入院日:10月27、28、29、30、31日です。
28日に手術を実施!
食事:普通食です。
27日は昼食からなので2回、28日は禁食なので0回、29日は夕食からなので1回、30、31日は何も書いてませんが3回ずつとなります。
ここからはポイントを見ていきます。📖
入院料は1日目と2日目以降と分ける!
2日目以降も算定できる場合はその都度2日目以降も一緒に書いたり、欄外の○をつけながら同時にすることでスピードが上がります。
13コード、肺予(間歇的空気圧迫装置使用)と薬管2!、手前&手後
今回も肺予として間歇的空気圧迫装置使用が手術の中で書いてあるので取れます。
そしてこちらもいつも出ている薬管2が出ました。
薬剤師からの指導の管理料です。
今回も特に指導の所に何も薬名はないので2となります。
日付を忘れずに書きましょう!
【薬管2】27日 325×1
手前&手後については注意算定についてで説明します。
33コード!点滴!
手術の28日の点滴は点滴の実施料は取れませんが、薬剤は取れます。
29日、30日は手術の翌日以降かつ500mL以上の薬剤なので点滴の実施料、薬剤ともに取れます。
31日については点滴注射の実施料は取れません。(後で説明します。)
薬剤の計算方法は五捨五入です。
40コード処置
今回は該当する処置がありません。
50コート手術、麻酔、輸血
今回は鼻副鼻腔腫瘍摘出術とナビゲーションによる手術支援機械使用の加算があります。
こんな感じに書きます。
鼻副鼻腔腫瘍摘出術(右)28日 15200×1
画像等手術支援加算「1」2000×1
※画像等手術支援加算はナビゲーションによる手術支援機械使用などの加算
麻酔!
そして今回は仰臥位と書いてあり、閉麻の参考ページを見ると眼窩内腫瘍摘出術は特に注意する手術とは書いてないことから5を取ります。特に麻酔の困難な患者とは書かれていないのでロとなります。
また、麻酔時間は10時00分から13時00分で2時間以上(3時間です。)なので所定の点数と追加時間の計算も必要となります。
書き方は
閉鎖循環式全身麻酔「5」ロ(3時間)29日 7200×1
※2時間の所定点数は6000点、追加時間は1200点(30分ごとに600点が追加されるので今回は1時間なので×2をします。)の合計をした点数です。
また、手術前後に麻酔の先生による回診などがあるので麻酔管理1が取れます。
今回も酸素をしながら手術をしますので酸素代は必要となります。
計算方法は別のブログを見てくださいね。
手術薬剤はけっこう大きな値になることも多く間違えずに計算しましょう。(薬剤は五捨五入です。)
今回も手術前処置の薬剤、手術機材はありません。
輸血!
今回も輸血をしています。また今回はたまたま53回の輸血(自己血輸血)と全く同じなので説明は53回と同じなので飛ばします。
60コード!検査
手前、手後、血液検査2回目があるのため末梢血液一般、ナトリウムからAmyなどの説明は注意算定で説明します。
29日の呼吸心拍監視や経皮的動脈血酸素飽和度測定は検査ですが、閉麻があるため算定不可です。
外来で判断料を算定済みのコメントは今回は不要です。(理由については手前&手後で説明します。)
70コード!画像
27日に頭部エックス線2方向をされていますが、今回は手前のためちょっといつもとは算定方法が異なりますので後で説明します。
また、28日にCTが一回目って書いてますが、外来にてMRIをされています。(CT、MRIは手前、手後の算定に関係ありません。
なのでCTが一回目でもその前にMRIをしていますので二回目以降の算定を見ないといけません。(初回と二回目以降の点数は違います。)
書き方は
CTロ(2回目以降)【電画】29日 840×1
※ロはCT(16列以上64列未満マルチスライス型・その他)の略です。
※CT二回目以降の点数は720点、電画が120点です。
もちろん外来でMRIをしていることはコンピューター断層診断料は外来でやっていますので、70コードの最後に「外来にてコンピューター断層診断料を算定済み」のコメントが必要です。
ここからは注意算定!📱
ここからは注意算定!についてご紹介します。
なんといっても手前、手後です。
この回の算定方法に大きく響く手前、手後がこの回出ました。
私は試験中あまり細かく文章を読んでいなくて、さらにまさか出るとは思わなかったのでそもそも見逃しました。
この言葉を見逃をすると、医学管理の点数は変わるし、これによって算定ができない検査、またはX線の点数が変わるのなどレセプト全体的に響くので絶対に見逃しては行けません。
55回の前は10年ほど出ていませんでしたが、それ以前は2、3回に1回は出ていてかなり頻発に出ていたそうです。
なのでひょっとしたら55回の2、3回が今回(58回)なので出る可能性も十分にあるので問題文はきちんと読んでくださいね。
手前、手後を踏まえた注意1(医学管理)
医学管理での算定方法をみていきます。
手前は手術日の前日までに1日のみ算定できます。(例えば手術まで3日前の入院であっても取れるのは1日のみです。)
手後は手術の翌日以降から最大3日まで取れます。
ただし、手前、手後を両方とれる場合は手後は所定点数よりも安くなります。
書き方はこんな感じになります。
【手前】 1192×1
【手後】 1129×3
※手後は29、30、31日の最大の3日間日数です。
※本来の手後は1188点ですが、手前もあるので1129点となります。(計算式はあるのですが、実際試験のときはそんな余裕がないと思いますので参考書の答えを参考にしましょう。)
※3は3日間という3です
手前、手後を踏まえた注意2(検査!)
いつもの塊である、ナトリウムからAmyと末梢血液一般は1回目の算定が手前、手後共に算定ができない項目となります。
が、27日の手前に該当する検査をよくみてください!
末梢血液、ナトリウムからAmyの塊の両方とも2回目と書いていますね。
参考書などの手前の説明に1回目なら算定できないが、1週間以上空いた2回目以降は算定する!と書いているかと思います。
なのでこれについては1週間以上空いているので普段通りに算定します。
また、2回目と書いていますが、入院としては初めて算定しますので入院時初回加算が必要です。
書き方は
末梢血液一般 21×1
ナトリウム、略Amy(入院時初回加算) 126×1
この手後の場合の検査については29、30、31日は末梢血液一般、ナトリウムからAmyはすべて算定できません。
普段なら外来算定で判断料を算定済みと書きますが、判断料なども算定不可となりますので算定済みのコメントは不要です。
29日の呼吸心拍監視は閉麻の翌日なので普段なら取れますが、今回は手後の算定できない項目に入っていますので取れません。
また、29日の経皮的動脈血酸素飽和度測定は酸素があればできますが今回はないのでそもそも算定できませんが、手後の算定できない項目にも入っています。
手前の手後の検査についての詳しいことや他の算定不可については参考書などをご覧下さいね。
手前、手後を踏まえた注意3(画像!)
もう1つ手前&手後で注意しないといけない最後は画像です。
画像は手前のみで気を付けないといけないのはX線です。
今回は27日の手前の算定として頭部のX線2方向(2回)をされています。
画像の算定は2回目の算定以降じゃないと取れません。(1方向のみの場合は電画があれば電画のみを取ってくださいね。)
今回は2方向なので1方向分のみ取れます。
、
ただ普段の所定点数よりも変わるので気を付けましょう!!
計算方法は
453-230=77←2回目の頭部のX線の点数を1回目の頭部のX線の点数で引きます。
77+57=134←上の式に電画を足した点数です。
134点がこの回のX線の答えとなります。
またレセプトの書き方はこんな感じになります。
【手前】(手術前医学管理加算)頭部XーPデジタル2方向【電画】 134×1
点滴注射にまたまた注意!
そしてほんとに最後の注意算定は以前点滴注射で算定できない点滴注射があることをご紹介したかと思いますが、
またまた同じような算定がこの回出ました。
もう一度説明しますね。
31日の点滴注射の薬剤はセファメジンは1g2キットのみと書いています。
以前にも説明しましたが、点滴注射の実施料は500mL以上の薬剤がないと算定できません。
なので31日は点滴注射の実施料は取ることができません。
ただし、薬剤は取れますので薬剤は計算しましょう!(薬剤は五捨五入です。)
まとめ!!😲
今回は診療報酬実務能力試験の53、55回の入院についてご紹介しました。
注意では、53、55回は共通としてCT2回目、輸血、3時越えの麻酔計算などよく似た算定が出ました。
また、53回は病理、55回は手前&手後と取れない点滴が異なる注意点でした。
改めてみると、飛び飛びでも同じような形で出題されていますね。
過去問を解くのが大事だなと感じたと思います。
参考書のどのページにどんな特徴の算定があるかを付箋などでしっかり張っておくと試験中探しやすいと思いますのでぜひ書き込んでおきましょう!!
55回の手前、手後については見逃すと算定に大きく響くので絶対に時間がなくてもあるかの確認をしましょう!!
そして参考書の手前、手後のページで算定できない項目や注意事項は必ず確認しましょう。
次回の予告!!🌸
56、57回の解説が残っていますが、次の更新は試験の前日に更新しょうと思っています。
そのため受けられる皆さんを励ましの言葉をご紹介します。
次回もお楽しみに!!
今回はここまで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回会いましょう。🙋