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【診療報酬実務能力試験!】50、51回の入院解説とポイントについて!!✏

どうも~。当ブログをご覧いただいている、そこのあなた!いつも見ていただき、ありがとうございます。担当のSW-challengeで~す。





今回は診療報酬実務能力試験の50、51回の入院の解説とポイントについてご紹介します。👏






それでは、いってみましょう。(^-^)/





目次


注意事項!

今回も医学通信社の参考書(2022年後期)と森岡先生(2022年版)の参考書を参考にしています。

今回紹介する、過去問50、51回は2023年(今年)の参考書をお使いになっている方は載っていませんのでご了承下さい。
また、特に来年度は改定になりますので、それ以降に参考にされる方はご注意ください。



50回の入院解説とポイント!✏

まずは50回の入院を見ていきます。


病院の情報(算定に必要な情報)


急一般5、録管2、医師事務2(30の1)、急25、夜職16夜2、環境、安全2、感向1、感指、感サポ、後使3、デ提2、2級地、臨修(協力)、食堂加算

常勤の薬剤師

検体検査加算Ⅱ
CT(16列以上64列未満)
MRI(1.5テラス以上、3テラス未満)
麻酔Ⅰ
病理診断科加算1
悪性腫瘍病理組織標本加算


感指(指導協力加算)は2022年に出てきた新しい算定です。(参考書によってはない場合がございます。)
感サポは患者サポート体制充実加算の略です。
後使3は後発医薬品使用体制加算3の略です。
デ提2はデータ提出加算2の略です。



患者さんの情報!!


昭和29年7月11日生まれの会社員の男性。


令和元年5月9日の外来にて他のクリニックより膀胱がんの疑いで紹介された。


そのときにCT、エコーを実施し、膀胱がんと診断し、手術、入院が必要。



病名は膀胱癌(主)、2型糖尿病の疑いで、開始日は令和元年5月9日。



入院日:5月28、29、30、31日です。
29日に手術を実施!


食事:普通食です。
28日は夕食からなので1回、29日は禁食なので0回、30日は昼からなので2回、31日は何も書いてませんが3回となります。




ここからはポイントを見ていきます。

入院料は1日目と2日目以降と分ける!

感サポ、感指、後使3、デ提2は今回初めてご紹介しましたが、これはすべて1日目のみしか取れません。



2日目以降も算定できる場合はその都度2日目以降も一緒に書いたり、欄外の○をつけながら同時にすることでスピードが上がります。



13コード、肺予(間歇的空気圧迫装置使用)


今回も肺予こと、間歇的空気圧迫装置使用が手術の中で書いてあるので取れます。



13コード、薬管2!

薬剤師からの指導の管理料です。

今回は特に指導の所に何も薬名はないので2となります。

日付を忘れずに書きましょう!





21コード!


調剤の欄は1日に調剤された日数を書きます。今回はセフカペンボキシルと言うのが30日から服用開始と書かれていますので30、31日の2日間として数えます。




33コード!点滴!

手術の29日の点滴は点滴の実施料は取れませんが、薬剤は取れます。

30日は手術の翌日なので点滴の実施料、薬剤ともに取れます。


薬剤の計算方法は五捨五入です。



40コード処置


今回は該当する処置がありません。


50コート手術、麻酔!

 


今回の手術は膀胱悪性腫瘍手術、経尿道的手術(その他のもの)です。

手術はけっこう同じような名前が多いので()まできちんと同じかを確認して書いて下さいね。

また、書くときは略して膀胱悪性腫瘍手術「6」ロ 29日と書きます。




麻酔は今回は閉麻以外に腰部の硬膜外麻酔併施があります。



そして今回は仰臥位と書いてあり、閉麻の参考ページを見ると膀胱悪性腫瘍手術は特に注意する手術とは書いてないことから5を取ります。特に麻酔の困難な患者とは書かれていないのでロとなります。


また、麻酔時間は9時から10時10分で2時間以内なので所定の点数のみとなります。


そして、腰部の硬膜外麻酔併施は閉麻と一緒に書くと、日付を一回で済むので合算して書きます。(なお硬膜外麻酔併施も8時50分から10時10分で2時間以内なので所定の点数のみとなります。)



閉鎖循環式全身麻酔5ロ(1時間10分)
硬膜外麻酔併施「ロ」(1時間20分)29日                      6400×1


閉麻の点数は6000点、硬膜外麻酔の腰部は400点です。
腰部はロと略します。

また、手術前後に麻酔の先生による回診などがあるので麻酔管理1が取れます。


今回も酸素をしながら手術をしますので酸素代は必要となります。


計算方法は前のブログを見てくださいね。



今回の手術の薬には手術前処置として浣腸とアトロピン、ドルミカムがされていますが、こちらは手術薬剤と一緒に計算をします。


手術薬剤はけっこう大きな値になることも多く間違えずに計算しましょう。(薬剤は五捨五入です。)


また、手術機材としてカテーテルが一つ出ていますが、こちらは四捨五入です。また、一本あたりの値段も書きます。



60コード検査!
60コードの検査!
60コードの検査!2


T-BilからALTまでの検査は10個以上ありますので塊として106点になります。
また、入院初日の28日は初回加算として20点プラスの126点になります。(コメントも必要です。)


28、30日の尿中一般、沈(鏡検法)、末梢血液一般、CRPなど取り忘れにご注意を!!



29日の呼吸心拍監視や経皮的動脈血酸素飽和度測定は検査ですが、閉麻があるため算定不可です。





外来で判断料を算定済みのコメントが必要です。必ず検査の最後にコメントを書きます。




画像!!

29日に胸部と腹部のエックス線をしています。点数は同じですが、部位違うため胸部と腹部別に書きます。




ここからは注意算定!



ここからは特に注意が必要な算定を書きます。




28日のMRI算定にまずは注意!!



MRIが一回目って書いてますが、5月9日の外来にてCTをされています。




なのでMRIが一回目でもその前にCTをしていますので二回目以降の算定を見ないといけません。(初回と二回目以降の点数は違います。)

MRIの下にオムニスキャンというMRIの造影剤のお薬の名前です。

また、CTとMRIの組み合わせの場合は日付が必要です。



書き方はこんな感じになります。


MRI「2」(2回目以降)造影剤使用加算(28日)【電画】  1434×1

オムニスキャン1筒     391×1


※「2」がMRI(1.5テラス以上、3テラス未満)の略です。
MRIの二回目が1064点、造影剤使用の加算が250点、電画の加算が120点です。
※オムニスキャンは略して書いてますが、皆さんはきちんと書くようにしてください。


また、外来でCTをしていることはコンピューター断層診断料は外来でやっていますので、70コードの最後に「外来にてコンピューター断層診断料を算定済み」のコメントが必要です。




次に病理!(60コード)


次に説明するのが、29日の手術中に摘出した膀胱癌の病理です。(今回は膀胱の1臓器)


この病理標本組織は60コードになります。



だいたい手術中の病理検査は病理標本作製(T-M)と術中迅速病理標本作製(T-M/OP)と言うのが多いのですが、今回は病理標本作製のみとなっています。


また、判断料が通常いりますが、今回は算定しないと書かれていますので取らないように気を付けましょう!!



書き方はこんな感じになります。



T-M(組織切片)1臓器(膀胱)   860×1





最後に手術後の硬膜外麻酔後の精密維持注入!

これは50コードの麻酔の一種です。

ただ、参考書のページにも書いてありますが、手術の当日は算定できません。


ですが、下に書いてある、マーカイン10ml1バイアルと言う薬剤は取ることができます。



どこに入れるかと言うと、手術のお薬にマーカイン10ml1バイアルと言う薬剤があるのでそれに合算します。

マーカインについては10ml2Vで計算します。


※バイアルは1Vと同じです。


翌日なら取れますが、翌日の30日にはその記述はないので取れません。






続いて、51回!📖

続いて、51回を見ていきます!


まずは病院の情報(算定に必要な情報)

急一般4、録管2、医師事務2(30の1)、急25、環境、安全2、感向1、感指、感サポ、デ提2、1級地、臨修(協力)、食堂加算

常勤の薬剤師

検体検査加算Ⅱ
CT(64列以上のマルチスライス型の機器、その他)
MRI(3テラス以上のマルチスライス型の機器、その他)
麻酔Ⅰ
運動器リハビリテーション(Ⅰ)・初期加算



患者さんの情報!!


昭和39年7月28日生まれの会社員の男性。


令和元年7月よりの外来にて治療開始!ヘルニアの治療で入院することに!


外来にてエックス線、MRI(コンピューター断層診断料)、判尿、判血、生Ⅰ、判免を算定済み!


病名は腰椎椎間板ヘルニア(主)の開始日は10月8日、変形成腰椎症の開始日は令和元年7月4日。



入院日:10月28、29、30、31日です。
29日に手術を実施!


食事:普通食です。
28日は昼食からなので2回、29日は禁食なので0回、30日は夕食からなので1回、31日は何も書いてませんが3回となります。


入院料は1日目と2日目以降と分ける!


2日目以降も算定できる場合はその都度2日目以降も一緒に書いたり、欄外の○をつけながら同時にすることでスピードが上がります。



13コード、肺予(弾性ストッキング)


今回も肺予として弾性ストッキングが手術の中で書いてあるので取れます。




13コード、薬管2!

薬剤師からの指導の管理料です。

今回も特に指導の所に何も薬名はないので2となります。

日付を忘れずに書きましょう!




21、22、23コード

今回は該当するものがありません。



33コード!点滴!

手術の29日の点滴は点滴の実施料は取れませんが、薬剤は取れます。

30日は手術の翌日なので点滴の実施料、薬剤ともに取れます。



後で注意が必要な所で説明しますが、31日の点滴注射の実施料は取れません。(薬剤は取れますが。)



薬剤の計算方法は五捨五入です。




40コード!(処置)

30、31日に手術の術後処置として処置があります。
薬剤のポピラールは10ml(10.90円)つまり1点以下になるため算定不可です。



今回の処置は100C㎡未満なのでこんな感じに書きます。



創傷処置「1」(術後)  52×2

※×2は30、31日をまとめたものです。



50コード手術!


内視鏡下椎間板摘出術(L3から4、L4から5の椎間後方摘出術)です。
神経モニタリング、ナビゲーションによる手術支援機械使用などの加算があります。



こんな感じに書きます。

内視鏡鏡下椎間板摘出(切除)術「2」(2椎間) 45585×1
画像等手術支援加算「1」2000×1
脊髄誘発電位測定等加算「1」 3630×1


※2椎間の考え方はL3から4で1椎間、L4から5で2椎間と考えます。
内視鏡鏡下椎間板摘出は今回2椎間なので2椎間目は所定の点数から×0.5をします。
1椎間目は所定の点数は30390点、2椎間目は30390×0.5=15195点。つまりあわせて45585点となります。
※画像等手術支援加算はナビゲーションによる手術支援機械使用などの加算
※脊髄誘発電位測定等加算は神経モニタリングの加算



麻酔のやり方!



今回の閉鎖は特に手術の内視鏡鏡下椎間板摘出は手術で注意しないといけない手術ではないのですが、仰臥位と伏臥位と書いてあり、こういう両方書いてある場合は高い方を算定するため伏臥位の略の3となります。


麻酔の時間は9時15分から10時45分つまり2時間未満ですね。また、麻酔の困難な患者ではありませんのでロとなります。


書き方は

閉鎖循環式全身麻酔「3」ロ(1時間30分)29日 9050×1

また、手術前後に麻酔の先生による回診などがあるので麻酔管理1が取れます。



今回も酸素をしながら手術をしますので酸素代は必要となります。


計算方法は前のブログを見てくださいね。



今回の手術の薬には手術前処置として浣腸は手術薬剤と一緒に計算をします。


手術薬剤はけっこう大きな値になることも多く間違えずに計算しましょう。(薬剤は五捨五入です。)


手術機材としてカテーテルは今回はありません。



60コード検査!
60コードの検査!
60コードの検査!2


30日はT-BilからALTまでの検査は10個以上ありますので塊として106点になります。
また、入院初日の28日は初回加算として20点プラスの126点になります。(コメントも必要です。)


28、30日の末梢血液一般、像(自動機械法)、CRPを取り忘れにご注意を!!



29日の呼吸心拍監視や経皮的動脈血酸素飽和度測定は検査ですが、閉麻があるため算定不可です。




外来で判断料を算定済みのコメントが必要です。必ず検査の最後にコメントを書きます。



画像!!

28日に胸部エックス線1方向と29日には腹部のエックス線2方向をしています。



また、29日にCTが一回目って書いてますが、外来にてMRIをされています。




なのでCTが一回目でもその前にMRIをしていますので二回目以降の算定を見ないといけません。(初回と二回目以降の点数は違います。)



書き方は

CTイ(2)(2回目以降)【電画】29日 920×1

※イ(2)は64列以上のマルチスライス型の機器、その他の略です。
※CT二回目以降の点数は800点、電画が120点です。


もちろん外来でMRIをしていることはコンピューター断層診断料は外来でやっていますので、70コードの最後に「外来にてコンピューター断層診断料を算定済み」のコメントが必要です。





注意すべき算定について!!


ここからは注意すべき算定について書いていきます。




点滴注射の取れない場合!

先ほど後で飛ばすと言った31日の点滴注射の実施料について説明します。



この日の点滴注射の薬剤はセファメジンは1g2キットのみと書いています。



実は点滴注射の実施料は500ML以上の薬剤がないと算定できません。


なので31日は取ることができません。



今まで薬剤を省いていましたが、点滴注射は500MLの薬剤が何かしら入ってありました。


なお、30日は500MLの薬剤があり、算定できます。 



手術薬剤に注意!

今回は手術の薬剤に1つ取れないものが含まれています。



何度かこの薬剤は取れない!と説明していますが、


手術の薬剤にポピラールと言う薬剤が入っています。
このポピラールは消毒液の1つなので取れません。


なのでポピラールを抜きで計算をします。(たぶん薬剤って1つ間違えたらけっこう変わるので注意しましょう。)




最後にその他のコードリハビリテーション

この回はこれがメインと言ってもいい回でした。



あまり出てこない算定って行ってもいいほどのリハビリテーションがでた回です。


リハビリのコードは80コードです。



今回は30、31日にしています。


30日に16時20分から16時50分までの1単位(20分以上から算定可能です。)

31日に11時10分から11時半までと16時から16時25分の2単位です。




ここからは書き方をご紹介します。



【リハ総評1】 300×1

運動器リハビリテーション(Ⅰ)1単位 
【早リ加】
【初期】    260×3

実施日数:2日
疾患名:腰椎椎間板ヘルニア
手術日:10/29



※リハ総評1はリハビリテーション総合計画評価料1の略です。(運動器リハビリテーション(Ⅰ)の届け出のある、病院で医師、理学療法士がこの計画を立てて、リハビリを行った場合に算定できます。)
※早リ加は早期リハビリテーションの略で、14日以内であれば1単位ごとに計算可能です。
※初期は初期加算の略で、これも14日以内であれば1単位ごとに計算可能です。
※日数、疾患名、手術日の記入も忘れずに!

点数の出し方は運動器リハビリテーション(Ⅰ)1単位の点数は85点、早リ加の1単位の点数は30点、初期の1単位の点数は45点となり、それらを合わせると260点となります。

それを30日は1単位、31日は2単位なのであわせて3単位になるので×3になります。


また、リハビリにも種類やそのリハビリによってはコメントが必要なリハビリもありますので参考資料をよく読んで書きましょう!!





まとめ!!🌸

今回は診療報酬実務能力試験の50、51回の入院について見て来ました。



ポイントと注意すべき算定をまとめて見ましたが。


50回は硬膜外併施加算、病理、MRI(二回目)の所で点数が取れるのかがポイントでした。



51回はリハビリテーション、手術の薬剤、閉麻の点数、点滴注射、CT(二回目)がポイントでした。



点数が取れるのかやどの点数になるのかの判断をしっかり問題文や参考資料などを見ながら判断できるのかがいかに合格するには大切なのかわかりますね。



点滴注射なんてほぼ取れるの薬剤の量なのでもしこんな問題が出たら急ぐので間違えそうですけどね。




次回の予告!🙆

次回は外来の53、55回の外来の解説をご紹介します。



次回もお楽しみに!!





今回はここまで最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また、次回会いましょう。🙋